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サザンウインド SW105

Southern Wind SW105は、南アフリカのSouthern Wind Shipyardが建造する全長34.59メートル(バウスプリット含む)のセーリングスーパーヨットで、Farr Yacht Designによる船体設計とNauta Designによる内外装デザインを採用しています。​このモデルは、ブルーウォータークルージングとオフショアレースの両方に対応できる高性能と快適性を兼ね備えた設計が特徴です。​


船体と構造

SW105は、カーボンファイバーとCorecellフォームを用いたサンドイッチ構造により、軽量かつ高剛性な船体を実現しています。​全幅7.31メートル、喫水はテレスコピックキールにより3.65〜5.6メートルの調整が可能で、総排水量は約69.5トンです。​ツインラダーシステムと組み合わせることで、優れた操縦性と安定性を提供します。​


デッキと外装デザイン

デッキレイアウトは、Raised Saloon(RS)構成を採用し、スリークなデッキハウスと270度のパノラマウィンドウにより、開放感と自然光を取り入れた空間を提供します。​固定式バウスプリット、カーボン製のマストとブーム、EC6+カーボンリギング、Cariboni Magic Trimシステムなど、高性能なセーリング装備が標準装備されています。​


インテリアと居住性

インテリアは、オーナーの要望に応じてカスタマイズ可能で、前方にオーナーズキャビン、中央にサロン、後方にゲストキャビンとクルーエリアを配置するレイアウトが一般的です。​サロンには、ワークデスクやリラックスエリア、大型のスカイライトが設けられ、明るく快適な空間を提供します。​クルーエリアには、2つのクルーキャビン、広々としたギャレー、ナビゲーションステーションが備えられています。​


推進システムと性能

SW105は、Cummins QSB 6.7 MCD(305馬力)ディーゼルエンジンを搭載し、効率的な航行を実現しています。​一部のモデルでは、ディーゼル・エレクトリックハイブリッド推進システムを採用し、環境への配慮と静音性を高めています。​このシステムは、航行中にプロペラを利用して発電する「ハイドロジェネレーションモード」など、複数の運転モードを備えています。


多用途性とカスタマイズ性

SW105は、ブルーウォータークルージング、オフショアレース、チャーター利用など、多様な用途に対応できる設計となっています。​オーナーの要望に応じて、セイルプラン、キールタイプ、デッキレイアウト、インテリアデザインなどを柔軟にカスタマイズできる「スマートカスタム」アプローチを採用しており、個々のニーズに最適なヨットを提供します。​


Southern Wind SW105は、先進的な技術、高性能なセーリング、環境への配慮、そしてオーナーの要望に応えるカスタマイズ性を兼ね備えた、次世代のセーリングスーパーヨットです。​そのバランスの取れた設計と高い完成度は、世界中のセーリング愛好家から高い評価を受けています。

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