Southern Wind SW-RP90 ALLSMOKEは、南アフリカのSouthern Wind Shipyardが2016年に建造した全長27.5メートルのカスタムセーリングヨットで、Reichel/Pughによる船体設計とNauta Designによる内装デザインを採用しています。このモデルは、レーサークルーザーとしての高性能と、快適なクルージング性能を兼ね備えた設計が特徴です。
船体と構造
ALLSMOKEは、カーボンファイバーとNomexハニカムコアを使用した軽量構造で、全幅6.96メートル、喫水はリフティングキールにより3.8〜5.8メートルの調整が可能です。総排水量は約46.5トン(ライトシップ)で、シングルラダーと大型のセイルプラン(469平方メートル)を備えています。また、取り外し可能なバウスプリットを装備し、レースやクルージングに応じた柔軟なセイル設定が可能です。
デッキと外装デザイン
デッキレイアウトは、効率的なセーリング操作と快適なクルージングを両立する設計となっており、最新の油圧システムを搭載しています。このシステムは、Greg Watersとの共同開発によるもので、セイルトリムやキール操作を高精度で制御可能です。また、デッキ上には専用のテンダーロッカーを備え、利便性を高めています。
インテリアと居住性
インテリアは、Nauta Designによる洗練されたデザインで、軽量化と快適性を両立しています。オーナーズキャビンには小型のオフィスエリアとソファベッドがあり、2つのゲストキャビンと最大4人のクルー用キャビンを備えています。全体として、最大8名のゲストを快適に収容可能です。
推進システムと性能
ALLSMOKEは、Steyr SE196 E35(190馬力)ディーゼルエンジンを搭載し、効率的な航行を実現しています。また、DNV(Det Norske Veritas)規格に準拠した構造で、安全性と信頼性を確保しています。
多用途性とカスタマイズ性
ALLSMOKEは、レーサークルーザーとしての高性能を活かし、地中海やカリブ海でのレガッタ参加や家族向けのクルージングに適しています。オーナーの要望に応じて、セイルプランやインテリアデザインなどを柔軟にカスタマイズ可能で、個々のニーズに最適なヨットを提供します。
Southern Wind SW-RP90 ALLSMOKEは、先進的な技術、高性能なセーリング、快適な居住性、そしてオーナーの要望に応えるカスタマイズ性を兼ね備えた、次世代のセーリングヨットです。そのバランスの取れた設計と高い完成度は、世界中のセーリング愛好家から高い評価を受けています。
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