Southern Wind SW-NAUTA100 “MORGANA”は、南アフリカのSouthern Wind Shipyardが2020年に建造した全長30.5メートルのカスタムセーリングスーパーヨットです。​Reichel/Pughによる船体設計とNauta Designによる内外装デザインを採用し、ブルーウォータークルージングとスーパーヨットレガッタの両方に対応する高性能と快適性を兼ね備えています。​

船体と構造

MORGANAは、カーボンファイバーとCorecellフォームを用いたサンドイッチ構造により、軽量かつ高剛性な船体を実現しています。​全幅7.46メートル、喫水はリフティングキールにより4.0〜6.1メートルの調整が可能で、総排水量は約63.6トン（ライトシップ）です。​シングルラダーと大型のセイルプラン（638平方メートル）を備え、優れた操縦性と安定性を提供します。​

デッキと外装デザイン

デッキレイアウトは、フラッシュデッキとスリークなコーチルーフを採用し、レース時の効率的なセーリング操作とクルージング時の快適性を両立しています。​固定式バウスプリット、カーボン製のマストとブーム、EC6+カーボンリギング、トランスバースジブトラックなど、高性能なセーリング装備が標準装備されています。​

インテリアと居住性

インテリアは、Nauta Designによる洗練されたデザインで、軽量化と快適性を両立しています。​前方にフルビームのオーナーズキャビン、中央にサロン、後方に2つのゲストキャビンとクルーエリアを配置するレイアウトが一般的です。​サロンには、専用のTVエリアやリラックススペースが設けられ、明るく快適な空間を提供します。​

推進システムと性能

MORGANAは、Cummins QSB6.7（301馬力）ディーゼルエンジンを搭載し、効率的な航行を実現しています。​また、ハイブリッドHR40カーボンマスト、リフティングキール、取り外し可能なレーシングバウスプリットなど、先進的な技術を採用し、最大速度13ノット、巡航速度11ノットの高性能を発揮します。​

多用途性とカスタマイズ性

MORGANAは、ブルーウォータークルージング、オフショアレース、チャーター利用など、多様な用途に対応できる設計となっています。​オーナーの要望に応じて、セイルプラン、キールタイプ、デッキレイアウト、インテリアデザインなどを柔軟にカスタマイズできる「スマートカスタム」アプローチを採用しており、個々のニーズに最適なヨットを提供します。​

Southern Wind SW-NAUTA100 “MORGANA”は、先進的な技術、高性能なセーリング、快適な居住性、そしてオーナーの要望に応えるカスタマイズ性を兼ね備えた、次世代のセーリングスーパーヨットです。​そのバランスの取れた設計と高い完成度は、世界中のセーリング愛好家から高い評価を受けています。