Saare 41ccは、エストニアの高級ヨットメーカーSaare Paatが製造するセンターコックピット仕様のクルージングヨットです。オフショア航行に適した高い耐航性、快適な居住空間、洗練された北欧デザインを兼ね備えており、長距離航海にも対応できる設計が特徴です。特に、安全性と操船のしやすさを重視した設計がなされており、熟練のセーラーはもちろん、長期のセーリングライフを楽しみたいオーナーにも適しています。
基本仕様
Saare 41ccは、全長41フィート(約12.5メートル)クラスのヨットで、強靭な構造と優れた帆走性能を誇ります。
- 全長(LOA): 約12.5メートル
- 水線長(LWL): 約10.9メートル
- 全幅(ビーム): 約3.9メートル
- 喫水(ドラフト): 約2.0メートル(シャロウキールオプションあり)
- 排水量: 約10,000kg
- バラスト重量: 約4,000kg
船体はグラスファイバーと一部カーボン補強が施された高剛性構造で、軽量かつ耐久性に優れています。T字型のバランスキールを採用しており、波の影響を受けにくく安定した帆走が可能です。
デッキとコックピット
センターコックピット(cc: Center Cockpit)を採用していることがこのモデルの最大の特徴で、安全性と快適性を両立した設計がなされています。
- センターコックピット設計: 波しぶきを受けにくく、安全性が向上
- デュアルステアリング(ツインヘルム): 操縦性が高く、見晴らしが良い
- 電動ウインチオプション: セール操作がスムーズ
- ティーク材デッキ: 高級感と耐久性を両立
- 広いアフトデッキ: リラックススペースや荷物の積載に便利
- スイミングプラットフォーム: 海へのアクセスが快適
センターコックピットは、視認性が高く、荒天時でも安心して操船できるため、長距離航海に適しています。また、デッキには防滑加工が施され、移動時の安全性も確保されています。
帆走性能
Saare 41ccは、ロングクルージングに適したバランスの取れた帆走性能を備えています。
- ファーリングメインセールとジブ: 単独航海でも操作が容易
- カッターリグオプション: さまざまな風況に対応可能
- バランスの取れた重量配分: 波を受けても安定した航行
- 優れた復元性: 強風時でも横揺れを抑えた走行が可能
バラスト配置が最適化されており、クルージング時の疲労軽減にも貢献します。
インテリアと快適性
Saare 41ccの内装は、上質な木材とエレガントな北欧デザインが融合した高級感のある仕上がりです。
- 広々としたサルーン(メインキャビン): 大型テーブルと快適なソファを完備
- ギャレー(キッチン): 収納力があり、長期間の航海にも対応
- 専用ナビゲーションステーション: 航海計画や電子機器を管理しやすいレイアウト
- オーナーズキャビン(アフト): 広いクイーンサイズベッドと専用バスルーム
- ゲストキャビン(フォワード): 快適なベッドスペースを提供
センターコックピット設計のため、キャビン内部のプライバシーが確保されており、オーナーズキャビンとゲストキャビンが明確に分かれています。
エンジンと航続距離
Saare 41ccは、信頼性の高いディーゼルエンジンを搭載し、エンジン航行時のパフォーマンスも優れています。
- エンジン出力: 約50〜75馬力
- 燃料タンク容量: 約250リットル
- 淡水タンク容量: 約400リットル
燃費効率が良く、エンジンの振動や騒音も抑えられているため、快適な航行が可能です。
安全性と耐久性
Saare 41ccは、長距離航海に耐えうる堅牢な構造と安全装備を備えています。
- 高強度グラスファイバー船体: 衝撃や波の影響に強い
- 防水隔壁の採用: 浸水リスクを最小限に抑える設計
- 最新の航海機器搭載可能: GPS、AIS、レーダー、オートパイロットなどを標準またはオプション装備
センターコックピット仕様のため、悪天候時でも水しぶきを受けにくく、安全なセーリングが可能です。
まとめ
Saare 41ccは、センターコックピット設計により、長距離航海に適した安全性と快適性を実現したクルージングヨットです。優れた帆走性能、豪華なインテリア、堅牢な構造を備え、外洋航行にも対応可能な設計が魅力です。熟練のセーラーや長期間のクルージングを楽しみたいオーナーに最適な一艇と言えるでしょう。