RM1180は、フランスのRM Yachtsが手掛ける全長11.8メートルの高速クルージングヨットで、長距離航海やトランスアトランティック横断を視野に入れた設計が特徴です。
設計と構造
RM1180は、著名な設計者マーク・ロンバード氏によってデザインされました。船体は合板とエポキシ樹脂を組み合わせた多面体構造で、軽量かつ高い剛性を実現しています。この構造により、優れた断熱性と防音性も備えており、快適な船内環境を提供します。キールのオプションとして、シングルキール、ツインキール、リフティングキールがあり、航行エリアや個々のニーズに合わせて選択可能です。
デッキとコックピット
デッキデザインは、シンプルさと機能性を重視しています。広々としたコックピットは、クルーが快適に過ごせるスペースを提供し、操船中の動線もスムーズです。ツインステアリングホイールの採用により、操縦性が向上し、さまざまな航行条件下での操作が容易になっています。また、バウスプリットが装備されており、ジェネカーやスピンネーカーの展開が容易で、帆走性能の向上に寄与しています。
リグとセールプラン
RM1180は、シングルマストのカッターリグを採用しています。メインセールとジェノアはそれぞれ47平方メートル、ステイセイルは25平方メートルの面積を持ちます。このセールプランにより、さまざまな風況下で優れたパフォーマンスを発揮します。また、オプションでカーボンマストやファーリングジェノア、アシンメトリックスピンネーカーなども選択可能で、オーナーの好みや航海スタイルに合わせたカスタマイズが可能です。
インテリアと快適性
船内は、明るくモダンなデザインが施され、快適性と機能性を兼ね備えています。サルーンは180度の視界を確保しており、自然光が豊富に差し込む開放的な空間となっています。標準的なレイアウトでは、広々とした後方のキャビンと前方のオープンスペースがあり、家族や友人とのクルージングに最適です。また、収納スペースも充実しており、長期の航海でも必要な物品を整理して収納できます。
性能と航行性
RM1180は、軽量構造と洗練された船体デザインにより、優れた航行性能を誇ります。軽風から強風まで、さまざまな条件下での操作性と反応性が高く、単独航海にも適しています。また、ツインキールバージョンでは、浅瀬での安全な着底が可能で、干潮時でも安定した停泊を実現します。
総評
RM1180は、快適性、性能、安全性を高次元で融合させた39フィートクラスのクルージングヨットです。その革新的なデザインと高品質な構造は、沿岸クルージングや港間の航海を楽しむセーラーにとって理想的な選択肢となるでしょう。RM1180は、航海中の快適性と性能を追求する方々にとって、魅力的なヨットです。