HABER 660 Cutterは、ポーランドのHaber Yachts社が製造する全長7.70メートルのセーリングヨットで、伝統的なガフリグカッターを採用したクラシックなデザインが特徴です。CE認証クラスBを取得しており、沿岸航行や外洋航海に対応しています。
船体と構造
HABER 660 Cutterは、グラスファイバー製のモノハル構造を採用し、全幅2.50メートル、喫水はリフティングキールにより0.40〜1.45メートルの調整が可能です。船体重量はカテゴリーCで1,450kg、カテゴリーBで1,800kg、バラストはそれぞれ350kgと700kgで、安定した航行性能を提供します。また、バウスプリットを含む全長は7.70メートルで、伝統的な外観と実用性を兼ね備えています。
セーリング性能
このヨットは、ガフリグのカッターセイルプランを採用し、メインセイル12.4㎡、ジブ6.0㎡、ジェノア12.0㎡の合計30.4㎡のセイルエリアを確保しています。このセイルプランは、風の変化に柔軟に対応でき、安定したセーリング性能を実現します。また、センターボードを備えており、浅瀬やマリーナでの取り回しに優れています。
デッキとコックピット
デッキは、広々としたコックピットと高いキャビン構造を備え、快適なクルージングをサポートします。バウスプリットにはアンカーシステムが組み込まれ、利便性と安全性を向上させています。また、マストの昇降は一人で操作可能なシステムを採用し、橋の下を通過する際や保管時の利便性を高めています。
インテリアと居住性
HABER 660 Cutterのインテリアは、最大4名までの宿泊が可能で、キャビン内の高さは1.85メートルと快適な居住空間を提供します。前方にはダブルベッドを備えたフォアキャビン、中央にはテーブルを下げることでダブルベッドに変換可能なサルーン、独立したギャレーとトイレ(オプションでシャワー付き)を備えています。
エンジンと設備
標準で4〜15馬力のアウトボードエンジンを搭載し、オプションで5〜25馬力のインボードディーゼルエンジンの選択も可能です。また、電動ウィンドラス、セルフテーリングウィンチ、電動および手動のビルジポンプ、ブラックウォータータンク、淡水タンクなど、充実した設備を備えています。
HABER 660 Cutterは、伝統的なデザインと最新の技術を融合させたセーリングヨットで、浅瀬航行から外洋クルージングまで幅広いシーンで活躍します。その堅牢な構造と快適な居住性により、長距離航海を楽しむセーラーにとって理想的な選択肢となるでしょう。
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