HABER 20 mini Reporterは、ポーランドのHaber Yachts社が製造する多用途なモーターボートで、快適性、品質、性能を兼ね備えています。同社の人気モデル「HABER 33 Reporter」の成功を受けて開発され、内陸水路や沿岸地域での航行に適した設計が特徴です。

船体と構造

全長は約6.4メートル、全幅は2.5メートルで、コンパクトながらも広々とした船内空間を提供します。船体はガラス繊維強化プラスチック（GRP）製で、耐久性と軽量性を両立しています。喫水はバージョンにより異なり、センターボード使用時で0.25メートル、キールバージョンでは0.4メートル、最大でも0.7メートルと非常に浅く、これにより多くの内陸水路や沿岸地域へのアクセスが可能です。

上部構造は2種類あり、低い上部構造バージョンでは全高が1.5メートル、高い上部構造バージョンでは2.17メートルとなっており、低い橋の下も通過しやすくなっています。

エンジンと操縦性能

エンジンは、4〜10馬力のシャフトドライブ式インボードディーゼルエンジンや、50〜60馬力の高推力アウトボードエンジンなど、用途に応じた選択が可能です。セミプレーニング型の船体設計により、滑走性能と燃費効率をバランス良く実現しています。また、操縦性にも優れており、狭いマリーナやロック内でも容易に取り回しができ、ほぼその場での旋回も可能です。

居住性と内装

コンパクトな外観ながら、船内は広々とした設計で、最大5人が就寝可能です。前方のキャビンには3人用の広いベッドがあり、キャビン内のテーブルを下げることで追加のダブルベッドが形成されます。ギャレー（キッチン）には、作業スペース、2口ガスコンロ、シンクが備えられ、収納スペースも充実しています。また、独立したトイレと洗面台を備えたサニタリーキャビンも完備されており、長期のクルージングにも対応しています。

さらに、エアコン、暖房、冷蔵庫、シャワーなどの追加装備もオプションで選択可能で、個々のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。

デッキと外装設備

前後のコンパニオンウェイにより、コックピットと前部デッキ間の移動が容易で、ハーバーやロックでの操作性が向上しています。また、ステンレス製のハンドレールやスイミングプラットフォーム、折りたたみ式のステンレス製ラダーが装備されており、安全性と利便性が高められています。

主な仕様

• 全長：約6.4メートル
• 全幅：2.5メートル
• 喫水：0.25〜0.7メートル（バージョンにより異なる）
• 全高：1.5〜2.17メートル（上部構造バージョンにより異なる）
• 船体重量：約1.45トン
• エンジン出力：4〜60馬力（エンジンタイプにより異なる）
• 定員：最大6名
• 就寝定員：最大5名
• CE認証クラス：C（沿岸航行）

HABER 20 mini Reporterは、そのコンパクトなサイズと高い居住性、優れた操縦性能を兼ね備えた多用途なモーターボートです。浅瀬や狭い水路でも安心して航行でき、快適な船内環境を提供するため、家族や友人とのクルージングに最適な選択肢となるでしょう。